自然。風が綺麗です。写真は、故郷の風景を撮影したものです。今日は自転車で周辺を散策してきました。自転車に乗ると、思考の速度が変わっていく快感があります。知人に「悩んだら、私はひたすら歩く。すると、事態が自然に良くなってくるんだよ」という人がいるのですが、僕の場合、自転車でアテなく走ることがそれに該当するのかもしれません。
特に、地元は人も車も少なく、ひと気は無いが命の気配はある、といった感じで、自転車を進ませていると、徒歩では到底楽には出せないスピードの中、そこでしか味わえない風の音が聞こえてきます。これは田舎の強みです。

自然。水が綺麗です。河原の土手縁りを走っていると、水が太陽の光にきらめいているのがわかります。反射光で目を細めてみあげた空には、大きな雲が漂っています。白雲が静寂に流れます。これは田舎の強みです。

自然。緑が綺麗です。田畑。山の畝。畦の草花。木々。大地。


自転車は良い。東京でもよく乗っていますが、それはあくまで交通手段です。乗っていても常に、周囲の状況に気をとられてしまいます。ただ、勝手知ったる感ある大学構内を走っている時は、少しリラックスしていますが・・・
周辺の古書店にも一軒、行って来ました。また明日にでも、報告します。(電話帳で県内の古本屋を調べてみたのですが、意外とあるものなんですね。予想以上に店舗が見つかりました。でも、県内とはいえ、遠方の店が多い・・・)


2004/01/08 追記

故郷関連の話、ということで、こっそり追記・・・

今日(1月8日)母方のご先祖様のお墓へお参りに行ってきました。
そのお墓は山の中の、竹林を抜けた先にひっそりと立っています。段々畑のように階層状になっている山肌の高台の上。そこには、凡そ50のお墓。その中に、静かに立っています。母方のお婆さんとお爺さんには、大変可愛がってもらいました。(勿論、実家で同居している父方の祖父母も、有難いことに未だ健在で、優しく接してくれます)亡くなられた時は、現実感覚がありませんでした。いや、今もまだ、二人とも健在でいらっしゃる気さえ、するものです。
しかし、お墓と面と向かうと、何やら言葉にできぬ感覚が襲ってくるのも事実でした。夕闇の狭間で、手をあわせてお参りをしてきました。
いつも本当に有難う。僕は今でも頑張っています。それしか言えませんでした・・・いつも、何か忘れているような寂寥感があるのですが、これは何なのでしょうか。

宵の口に欠伸してをり 財の田の 念ずる影はうつしよの眠り