神楽坂を散策してきました。以前訪れた時に偶然迷い込んだ路地の、視界一面に敷き渡る石畳の美しさを思い出して、ああもう一度あの路地に行きたいなあ、と心に呟きながら、地下鉄に乗り込みました。

神楽坂は、訪れる場所によって、その顔をコロッと変えてしまうように思いました。大通りは人の数や店の数も多く、文字通り賑わう商店街という感じです。日常生活の優しい空気に溢れています。茶碗や湯呑を軒先に並べているお店。中華料理屋。中でも、大食い料理を出してくれる「神楽坂飯店」*1 *2 *3は有名です。写真に載せているジャンボ餃子は、本当に大きい!その大きさ、機会があれば是非とも自分の目で確かめてみて下さい。
一方で、一歩路地に足を踏み入れると、静けさがスウッと押し寄せてきます。路地の中にもいろんな顔があります。近隣住民の方々の生活が透けて見えてくるような、下町風の路地。それから、かつて僕が魅せられたような石畳の路地。「ぐるっと東京」さんの神楽坂特集*4によると、この辺りを「かくれんぼ横丁」と呼ぶこともあるのですね。明治時代の花街の趣から殆ど変わっていないのだそうです。瘤のように盛り上がる石が整然と並び、迷路のようにくねりながらずぅっと続いています。誘われるように奥へ奥へと進んでいくと、やがて、古き京都の町並みを髣髴とさせる上品な料亭風和建築が周りを囲んでいることに気付きます。醤油を煮詰めている香ばしい匂い。これは、料亭の厨房から漂ってきているのでしょうか。吹く風に小さく揺れる苔球。足に触れるいびつな石の感触。その冷ややかさ。静寂。*5 *6 *7
神楽坂の町並みも含め、デジカメに写真を撮り貯めしているので、機会があればアップしたいと思っているのですが・・・。