京都の古本屋さん。寺町通りの商店街、本能寺の向い側方面にあるお店。木造の佇まいは現代に取り残されそうなひ弱さを思わせる反面、実際に目にしてみると、その静謐からはうかがいしれない程の圧倒的な迫力と存在感が伝わってきます。僕が訪れたのが夕闇迫る頃だったこともあったのでしょうか、薄暗がりの中で、ぼんやりと白灯と共に浮かび上がる木目の皺が異様に艶っぽくて本能的にゾッとしたのを(ゾッと・・・という言葉から悪いイメージを与える懸念もあるけれど、そういうのではなく)憶えています。建築物の魅力もあわせて、是非訪れて欲しい場所。
僕が来店した時も、観光客らしき外国の方が何人も建物の前で足を止めて「Oh!」などと言いながら写真を撮っていました。何か感じるものがあるのかなあ。失礼だとは重々承知しながら、その外国の方の会話を聞いていると「Buson.Buson...」というフレーズが。Buson?与謝蕪村か?何だろう、と思いながら調べてみると・・・。共同配信の記事によると、こちらの古書店から与謝蕪村が書いたという貴重な挿絵の木版画が発見されたとのこと(http://www.toonippo.co.jp/news_kyo/news/20050920010035971.asp)レトロを通り越すと歴史になってしまうのか。学者さんや芸術関係者も来店することが多いのだそうです。
【参考ウェブサイト】
http://www.j-kyoto.ne.jp/j_kyoto/koe/9go/9-e/9e.html(7代目主人インタビュー。京都の情報誌より)
http://www.tv-asahi.co.jp/miyako/2001/05/14_18/monday.htmlテレビ朝日「都のかほり」の放送記録より 2001/0514)
http://www.teramachi-senmontenkai.jp/kanban/kan03/kan03_main.html(寺町専門店会商店街のHP)
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/newfun/contents/sat/kyo59.html京都新聞のコンテンツ。建物の写真など)
http://www.asahi.com/kansai/special/OSK200502070019.html朝日新聞関西地方の企画記事。京都県版掲載?2005/0207))

住所

京都市中京区寺町通御池下ル下本能寺前町511
地図:http://www.teramachi-senmontenkai.jp/shop/s06/s06btm.html(寺町専門店会商店街のHPより)
Yahoo!地図:http://map.yahoo.co.jp/print?nl=35.00.25.290&el=135.46.11.542&memo=%BA%B4%A1%B9%CC%DA%C3%DD%E7%FA%BD%F1%CF%B0%01%A1%A1%BD%BB%BD%EA%A1%A7%B5%FE%C5%D4%C9%DC%B5%FE%C5%D4%BB%D4%C3%E6%B5%FE%B6%E8%BB%FB%C4%AE%C4%CC%BB%D0%BE%AE%CF%A9%BE%E5%A4%EB%B2%BC%CB%DC%C7%BD%BB%FB%C1%B0%C4%AE511%A1%A1%C5%C5%CF%C3%C8%D6%B9%E6%A1%A7075-231-2977&prop=red_pin

営業時間

AM10:00〜PM7:00
定休日 木曜日

TEL&FAX

075-231-2977


特徴
・京都らしい格調高い芸術書籍/資料を扱う本格的なお店。店頭に並ぶ水墨画の画集や、匠な技によって作られた和菓子の数々の写真が掲載された資料集などは、パラパラとめくって読んでいるだけでも楽しい。
・店内は近代日本にタイムスリップしたかのような倒錯的な快感を与えてくれる。窓の外に見える商店街の景色がどことなく可笑しい。店内に並んでいる本は概ね専門性が高くて、僕のような門外漢の素人には分からない。残念。何冊か読んで刺激を受ける。