2004年12月6日 今日のアルバイト

相も変わらず入力作業が続きます。
本日は洋書(英語、ドイツ語、ラテン語、ギリシァ語)の入力が多く、骨が折れましたが、それでも途中から和書が何十冊か入ってきたので少しは楽でした。

古書への書き込み

古書を買って、中をよくみてみると、鉛筆や朱筆で色々と書き込みがされていた、という経験はありませんでしょうか。当方などは、書き込みも古書の魅力と信じている方ですから、文字さえ読めれば書き込み大いに歓迎、という姿勢なのですが、店主さんに話を聞いてみると、ちょっとの書き込みでもクレームを行うお客さんもいるそうで、それも至極もっともなご意見ではありますが、それでもやはり、人の好みは千差万別と痛感させられます。


味のある書き込みをたまに見かけます。例えば、「金を払って買ったのに、全くこの訳文はヒドイ!みんな、この本は買わないように!」というご丁寧な(?)前の持ち主さんの書き込みを或る古本屋で見かけました。
また、別の専門書で持ち主さんが疑問に思う部分に朱筆で「?」マークをつけているのですが、その「?」マークが余りに多くて、おいおい大丈夫なのか、と他人事ながら心配した記憶もあります。


古書の中に挟まっているものは、書き込みだけではありません。領収書ですとか、色んな資料も挟まっていたりします。本日のアルバイト中、昭和30年代のレシートが挟まっている洋書を見つけました。陽にやけた薄黄色い丸善書店のレシート。その体裁ですとか、文字の書き方に、まだ自分が生まれていない時代の息吹を感じていました。
他には、古いサーカスのチケットを、恐らくは「しおり」として本に挟んだまま売られている方もいましたが、その人はちゃんとサーカスに行けたのでしょうか・・・

ともあれ、古書の書き込みも毛嫌いせずに読んでみると、意外と楽しい発見があるかもしれませんよ。