2004年12月13日 今日のアルバイト

12月6日のアルバイト日記でも書きましたが、古本の中には前の持ち主さんが挿んだまま忘れてしまっている栞や領収書などが依然として挟まっていることがあります。
そんな不意な忘れ物に出会った時は、化石を見つけた考古学者のように、「おおっ!当たった」
等と、得した気分でひとり変に嬉しくなっているものなのですが、今日のアルバイト中も面白い“忘れ物”を幾つか発見しました。

一つ目は、日本赤十字社への寄付証明書。
寄付金額が書かれ、確かに受け取りました、という赤十字側のメッセージと、印鑑の跡。
人情に厚い持ち主さんの面影をふと空想してしまいました。

もう一つは、怪しげな教材勧誘のパンフレット。
「この学習法のお陰で10点伸びたゾ!」
「ヨォーシ!勉強が楽しくなってきたゾ!テストが楽しみだ」
等等、どうにも胡散臭い体験談メッセージがズラリ。
しかも、文末が「ゾ」と片仮名になっている辺りに、80年代のノスタルジックな香りが漂います。
そして、パンフレットには大きな文字で「さあ、あなたのお子様にもこの学習法を」・・・
持ち主さんは、この本に挿んでいる辺り、さして気にも留めていなかったのでしょうか。
いや、それとも本に挿んで大事にとっておいてそのまま?

「胡散臭い」に関連していえば、古書店に売られてくる本には「これ、なんだろう・・・」と思わず口にしてしまうような、一種独特な本も結構存在します。
今日についても、書名や出版社などは伏せますが、余りにも胡散臭い本が入ってきたので、たった今、その出版社や書籍で検索をかけてみましたが、該当する出版社のどす黒い記事が多く見つかりました。世間の複雑怪奇さを垣間見た気がします・・・