用事があったので、空き時間を利用して秋葉原を散策してきました。ある路地に差しかかった所、どうにも騒がしい。見ると、20〜30人程度の人だかりができています。近寄ってみると、路地に警官が何人か立っています。何かの事件かと思い少し静観してみましたが、周辺は嫌にまったりしていて、事件性を全く感じない。更によくみると、色テープを背中に結わえたお姉さんや脚立のようなセット、カメラなどが見える。何かのロケかと思い、近くの美術スタッフらしきお姉さんに話しかけてみると、どうやらドラマか映画の撮影のようです。
「何と言う作品なのですか?」と聞くと、「交渉人うんちゃらかんちゃら」という返答。交渉人の後はよく聞き取れなかった。コウショウニン・・・公証?考証?高尚?口承?・・・・10くらい、コウショウという漢字が浮かぶが、よく作品がイメージできません。タイトルの響きから、ハードボイルド映画の印象を持ちました。
「どんなジャンルの映画なんですか?」と聞くと、お茶を濁されてしまう。まだ内容については、話せないとのこと。ゴールデンウィークに流れるから見て下さいね、と、ちゃっかりアピールもされてしまう。
自宅に帰って検索してみると、なるほど、「踊る大捜査線」シリーズの最新映画らしい。(http://www.odoru-legend.com/main.php)以前、「踊る〜」については、少し見てみたことがあるのですが、全く面白さがわからなかったのですぐに見るのを止めてしまった経緯がありました。毎週毎週欠かさず見なければならないストレスが嫌いで、連続ドラマは余り好きではありません。唯一、「探偵物語」は好きなのですが・・・
しかし、映画ロケの、あの一体感は良いものですね。撮る時はグッと緊張し、撮った後は、スルーッと緩んでいく。文化祭の作品作りを極限にプロ化したようなムード。

しかし、情けないのは我ながらの取材力の無さだ。「踊る〜」を面白くないと割り切り、完全に自分のアンテナから阻害してしまっていたばかりに、今日みたいな偶然の貴重な機会に出会っても、意義深く話を膨らませていくことができなかった。もっとこの映画にアンテナを張っていれば、今日みたいな一問一答は免れることができたはずだ。今後はこんなことが無いようにしないと。

急な質問に答えてくれたスタッフのお姉さん、お忙しい所、有難うございました。寒いとは思いますが、撮影頑張って下さいね。