2005年1月14日 今日のアルバイト

新年明けて初めてのアルバイトです。実家で手伝いをして東京に戻るのが遅くなったことなどもあり、随分とアルバイト先には迷惑をかけてしまいました。本当に申し訳ない気持ちで一杯です。
さて、本日も相変わらず入力作業です。しかし、いつもと違い、入力する本の性格が大分異なっていました。伝記や事典、貴重資料などのボリュームある本を扱いました。しかも、その内容がかなりマニアック。冨山の行商人の販売圏から領域経済学を考察するものなどは、まだ理解でき、値段も妥当な感じなのですが、機関車の部品名を集めた小事典は20000円近くするし、某地方の名士らしき方の伝記は8000円するし、「ええ!こんな値段で買う人がいるの?」と思わず呟いてしまうほどです。
その中でも興味深い資料がありました。幕末明治期、外国人記者が日本の風俗を取材して書いた記事と写真を集めた資料です。渡欧する時の日本人の服装(袴など)について触れたりしています。面白かったのは、武士と日本刀に関するページ。外国人記者は武士が帯刀している日本刀の切れ味が異常に鋭いことを恐れていたようで、武士の取材をしたり写真を撮影したいとは思っていても、何か失礼なことを言って彼らを怒らせて刀で切られてはかなわないからと、あまり近付かなかったようです。そのため当時の、武士や刀に関する外国記事は少なくなってしまっているのだとか。
更に、栞代わりに使っていたのでしょうか。本の間から新聞記事の切り抜きが一枚。記事の内容は恐らく、第2次世界大戦の状勢を伝えるものです。「・・・愈愈敵の呼号強まり、然して軍は其の切先を制して殲滅に務め・・・」など、歴史を窺わせる文章が続きます。これらの報道は全て、正しかったのかなあ。断片的な文章しか読めないため確かめる術もありませんが、一重に、情報は慎重に扱って欲しい/扱っていかねばならないと、その思いだけが募ります。

バイト終了後、店主さんに「今日入力した本はユニークでした」というと、「いやいや、世界はもっと広いよ」との言。最近、ある児童文学の本が40万円で取引されたという話を聞いたそうです。40万円の本・・・。
ひょえええ。