今日は洋書の入力作業。ある哲学系の洋書を入力していたところ、本の間にまた、何か挟まっています。見ると、原稿用紙。用紙の表には何も書かれていませんが、裏にその本の翻訳メモらしき書き込みがあります。恐らくは、前の持ち主が翻訳の趣味か何かがあって訳していたんだろうなあ・・・と思っていたら、原稿用紙の下端に某有名出版社の印字。出版社名が予め印字されている原稿用紙って、市販されているんだろうか・・・。
市販されていないとすれば、この訳文を書いた人は、プロの翻訳家か、出版社の関係者?うーん、でも、偶然その人が原稿用紙を手に入れたという可能性もあるし・・・等と空想しながら作業していると、また別の哲学洋書の間から同じ原稿用紙が何枚も出てきます。メモしている字の筆跡も全く同じ。真相を知ってもどうということも無いのだろうけれど、本当のところ、この訳者はどういう人なのだろう・・・という好奇心が働きます。古本には、以前の読み手のさまざまな感情ドラマも詰まっているんですよねえ。