みんな同じと人は言う

色んな人を巻き込み、色んなことを聞いた。色んなことを聞いて、色んなことを教えてもらった。迷惑ばかりかけている。怒らせた人もいる。ここ数ヶ月最低だ。


みんな同じだ。そういうものだ。それを乗り越えて大きくなるんだ。もうちょっと頑張ってみたらどうだい。でも無理はするなよ。


有難うございます。そろそろ結論を出さねばならない。そして遂に、然るべき人を呼び、然るべき人に会い、然るべきことを言うはずの場面で。あやふや。あやふや、と。


愚痴と受け取られてしまったんじゃないかな。もっとハッキリ言わなきゃ。


そう。確かに、そうだ。チャンスは前髪にしかないんだから。きっちり言わないと。でも、自分は甘えているだけでは。ないか、と。いう思いが。さえぎって遮って。


きょうは辛かったけれど、明日こそは大丈夫かも。そうして闇の中で不安なまま眠り、朝日と共に得体の知れない憂鬱な感情を仲間に、一滓の期待を風呂敷に包んでまた悔恨。背広に滲む優柔の波。言えないまま、どこまで流れていくんだ。


PC開くとまた涙の出そうなメールだ。有難う。頑張ります。でも、どう頑張るのか。


ようやく県外に出られた。久しぶりの新宿だ。巨人のよう。目映い煙を呑み吐く新宿東口。匿名圏域だ。捕捉される携帯の電源も切ってしまおう。歌舞伎町の地下。古びたゲーセンに入って完全に情報を遮断する。頬杖つく気だるい店員。延々とコラムスをプレイしてみた。レベルカンスト。くだらなくなってやめた。現実はカンストしないじゃないか。地下を出ると夕焼けのあどけなさ。しまった。スーツには煙草の残り香。俺が吸ったんじゃないのに。2時間50円の希望だった。しまったなあ。



悲しくて 悲しくて とてもやりきれない
  この燃えたぎる苦しさは 明日も続くのか
                     ♪