うれしい

【独り言】
仕事であれプライベートであれ、誰かが喜んでくれるというのは、どれだけ強がってみても、やはり一様に嬉しいものだ。誰でも出来ることをしたのではないとき。「あなただから」と言ってくれるとき。嬉しい。
しかし一方で、その嬉しさを覆い隠してしまうような足枷足枷。むむむ。見返してやらにゃあ。敵は本能寺にあり。一番政敵になりやすいのは、利害関係が対立する相手ではなく、実は、利害関係が同化しやすい味方や身内である。

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「なにも足さない なにも引かない」
これは、サントリーシングルモルトウィスキー「山崎」(http://www.suntory.co.jp/whisky/yamazaki/home/home_f.html を参照)のコピー。僕はこのコピーが大好きだ(余談。お酒のCMって優れたものが多いですね)染めず染まらず染まらせず。不純物の混じらない蒸留水のような人間は、人生を迷わせる欲得の加減乗除から無縁で、殊に魅力的である。なにも足さない。なにも引かない。他人を徒に感情で混ぜこぜにして、澱みに染める足枷は世を穢す。社会に出て、そのような人間が予想以上に多いことに愕然とした。そして、そんな現状を知らず、ぬくぬくと四半世紀暮らしてきた自分自身に嫌気が差した。何と言う箱の入りようか。今はせめて反面教師に。敵は本能寺。僕は足さない。僕は引かない。