oldbookstore2005-02-06


台東区浅草にある「テプコ浅草館」*1にて、1月13日から2月27日まで新潟物産展が開かれています。新潟の風景や人物写真、お酒や食品など各種物産を展示しながら、ギャラリーでは「新潟中越地震 頑張れ新潟、頑張る中越IN浅草」と題して、常設の展示が行われています。
その物産展に今日は、震災の被害に苦しんだ山古志村から、長島村長をはじめとする関係者の皆さんがやって来るので、僕も応援する意味も込めて展示場に行ってみました。1階のギャラリーでは、新潟の美しい風景を写したポストカードや写真集、鉢植えの植物、地酒などが並べられています。ただ、狭い部屋の中に多くの人が入っていたので、なかなかゆっくり眺める時間もとれず、残念でした。ギャラリー入り口では、長岡市からいらっしゃったという旅館業の関係者の方が、PRのパンフレットを配ってくれました。震災間もない時期なのに、こんなにも頑張っていらっしゃって、本当に頭が下がります。展示場裏の駐車場にまわると、黒山の人だかりができています。何だろう、と思って近付いてみると、車庫に三頭の闘牛がいます。写真に載せているのは、そのうちの1頭、二代目豆五郎です。初代豆五郎は、地震の被害で亡くなってしまったそうです。それだけでなく、地震の影響で多くの牛が処分されている事情もあるそうです。そんな逆境の中でも、恒例の行事である「牛の角突き」は続けていきたいとの思いを胸に、今年の春からその行事も再開される見通しができそうだとのことで、首都圏に民俗行事である「牛の角突き」をアピールする意味も込めて、はるばる新潟から三頭の闘牛を車を駆使して連れてきてくれたそうなのです。
牛たちは、闘牛というイメージから遠く、非常に落ちついていて人懐っこい。鼻の頭や腹を撫でると、グルグルと鳴いて近寄ってきてくれます。今日来てくれた三頭の牛は、先に書いた二代目豆五郎と、しのぶ、貴虎、です。しのぶは11歳だそうです。まだまだ現役とのことで、牛は17歳くらいまでは現役で角突きに参加できるとのことでした。しのぶの側には、沢山のバナナもありました。バナナが好物なのですか、と聞くと、何でも食べます、との答え。日頃は、乳牛などにあげるのと同じような草などを与えているのだそうです。そんな可愛い牛も当然立ちっぱなしで新潟からやって来たので疲れるのでしょう。時に、興奮したように動くこともありました。三頭の頼もしく可愛らしい牛、そして、山古志村長はじめ新潟からいらっしゃった関係者の皆様、本当にお疲れ様です。心からエールを贈りたくなってしまいます。新潟県の文化、その奥深さの一端に触れることができたような気がします。とても魅力的でした。ありがとう!

【関連ニュース】
http://www3.nhk.or.jp/news/2005/02/06/k20050206000071.html
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye1126697.html
http://www.teny.co.jp/news/index.html
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=NGK&PG=STORY&NGID=home&NWID=2005020601000358
http://www.mainichi-msn.co.jp/search/html/news/2005/02/06/20050206ddlk15040096000c.html