3月19日付の拙Blogでも紹介させて頂いた(http://d.hatena.ne.jp/oldbookstore/20050319)即売会「本のバザール」に本日、行って参りました。
チラシやウェブ等の雰囲気を見る限りで、アンダーグラウンド・ブック・カフェ(http://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/)のような、現代風のオシャレな展示コンセプトをイメージしていたのですが、実際にうかがってみると、なかなかオーソドックスな即売会。少し意外でした。絵本のコーナーもありましたが、それほど前面にプッシュしているという印象でもなく、寧ろ、他の一般書の棚の中に紛れ込んでいるような自然な趣がありました。でも、こうした僕の印象論に、即売会が最終日だった事実や、トークセッション等の追加イベントを体験していないことが大きく影響していることは疑い無いと思います。あくまでひとつの意見としてご参考下さい。
さて、一般書を社会科学/人文科学中心に何冊か、非常に興味深く購入させて頂きました。予想外にしっかりとした専門書が揃っていて嬉しかったです。今までおじゃまさせて頂いたことのない古書店さんも何店か参加していらっしゃったこともあり、新鮮な品揃えに刺激を受けました。どの古書店さんも同じくらいのスペースしか本棚を使っていないはずなのに、参加各店毎に、棚からはみだしてくるような強烈な個性が出ている・・・。そんな強烈な個性を幾つも味わうことができる・・・。数々の古書店が集まる即売会ならではの楽しみです。自分の価値観もリフレッシュできました。
自分の「一箱古本市」に入れる本のことを考えていると、棚に個性を付け加えることのできる古書店のセンスに改めて感心します。ある程度の専門性(法律書でいこう、とか、歴史で攻めてみよう、とか)は傾向として想定できるものの、なかなかふさわしい本が見つからない。集めてみても、何だかバラバラで無機的な印象になってしまいます。伴って、魅力も減ってしまう。小さな箱につめる場合ですら、こんなに苦心するのに、広い店内の棚に特色ある本を揃えようと思う場合には、きっと大変なんだろうなあ・・・。その努力に感嘆します。自分でまがりなりにも本の調達(「調達」などと胸を張って言えるほど大層なことはまだできていないとは重々に痛感しているのですが)を体験してみて、余計にそう思うのです。